喪失体験といった場合には、一般的には、既に獲得していたものを喪失する体験のことをいいます。 喪失したものが、自己にとって重要なものであれば精神的打撃となり、これをきちんと受け止められない場合には、精神疾患の誘引となる場合もあります。 なお、特に高齢者の場合には、様々な喪失体験が続く時期であり、不安や抑うつ気分の引き金になりやすいです。
尊厳死というのは、回復の見込めない無意識状態に陥った患者が、事前に無意識状態下での延命治療を拒否する意思表示を行っていた場合に、この本人の意思を尊重して延命治療を中断し、結果として患者が自然死に至るものをいいます。 なお、この尊厳死は、積極的に死をもたらす安楽死とは区別されます。
尊厳死は、アメリカの特定の州などでは「自然死法」として合法化されており、わが国でも1995年に一定の要件を満たした場合には合法とされる判決が下されています。